01 : 手をとって
今日はウェンディを僕のお気に入りの場所に連れて行ったんだ。
ネバーランドが見渡せるこの丘はティンクも知らない僕だけの大切な場所。
誰にも教えるつもりなんてなかったのに
ロンドンへと出かけるキミにどうしても見せたかったんだ。
絶対迎えに行くから…その時までボクを忘れないで…
言葉には出来なくてここへ来た。

ウェンディは無言でここから見えるネバーランドの景色を見つめてる。
今キミはどんなことを考えているんだろう。
あまりに真剣に景色を見つめるウェンディに僕は言葉をかけられずにいた。
しばらくして僕の方へ向いたウェンディは僕の手をとって自分の頬へとあてた。

どき。どき。どき。

いつかウェンディとはぐれて必死で探したあの時のドキドキとはちょっと違う。
なんだろうこの感じ。どきどきしてるのにあたたかい気持ちになるんだ。
そんな僕にウェンディは

「待ってるから。私は絶対ピーターパンの事忘れないから。…だから私の事覚えていてね。約束よ、ピーターパン。」

穏やかに微笑むウェンディ。
その笑顔とはうらはらに僕の手をとる手はかすかに震えてる。
指先から伝わるのは僕と同じ想いとキミのぬくもり。

『…ウェンディの事を忘れるなんてできないよ。ここはウェンディだけに教えた僕のお気に入りなんだ。
ウェンディはずっとここにいるから。…僕の大切な場所に…。』

「ありがとう。私も忘れないからピーターパンの大切なこの場所も、あなたの手のぬくもりも…」

そう言うとウェンディは目を閉じて僕の手にキスをした。

忘れないよ絶対に。
こんなどきどきくれたのは君だけだからウェンディ。
もう一度この場所にキミと一緒に。

言葉にはせずに心の中でそう誓った。


02 : 夢のような
ピーターパンは本当にいる”

あの日図書館で話を聞いて確信してから私はただ願ったの。

一目会いたい。あなたとお話がしたい。

最初はそれだけを願ったはずなのに

今こうして私はネバーランドにいる。

その日の冒険を終えてピーターパンがここへ帰ってくる。

たくさんの冒険話を聞かせてくれる。

まるで夢のような時間…


だけどこれは夢じゃない。となりで笑ってるピーターパン。

体いっぱいにその日の冒険を語るピーターパン。

シンデレラのお話の続きをねだるピーターパン。

あなたがくれる夢のような毎日。

神様どうかこの日々が夢に消えませんように…

彼の横顔を見ながら私はそっと祈った。

03:キミにあげる
キミにあげる。

丘一面に咲いた真っ白な雪見草

生まれたばかりの七色に光輝く虹

三年に一度だけしか手に出来ないネバーバードのたまご

ドキドキするような大冒険の毎日。

ここにあるたくさんのたのしい事みんなみんなキミにあげる。

だからお願いだよウェンディ。

いつまでもずっと笑ってて。

キミが笑うと

気がつくと僕も自然に笑ってるんだ。

キミが笑顔になったとき

まるでお日様の下にいるように

心がとてもあったかいんだ。

キミの笑った顔がたくさんみれるなら

素敵なことキレイな花もっともっと

キミにあげる

04 : キラキラ
ネバーランドへ来てからどれぐらいの時が過ぎたのかしら。

カレンダーも時計も必要ないこの世界

ここへ来てずいぶん経つはずなのに

今でもこんなに楽しい毎日を過ごしてる。

ここでは私はみんなのお母さんで

毎日ご飯を作ったりお洗濯したり

夜になればお話の時間

私のお話をキラキラと目を輝かせ聞いてくれる子供達


なんだか不思議ね。

ずっとお母さんに憧れていた私の夢が

誰も年をとらない永遠の国

このネバーランドで叶っているなんて。

ありがとう、ピーターパン。

私をみんなのお母さんにしてくれて

どんなに高価な宝石よりも

キラキラ輝くこの毎日は

私にとっては宝物なの

ピーターパン

あなたと出逢えて本当によかった

05 : とびっきりの

ついに見つけた。とびっきりの大冒険。

キミが旅行に出かけてから毎日ずっと探してたんだ。

約束したんだ迎えに行くって。

さあ、忙しくなるぞ。

まずはみんなをたたき起こして出発準備だ。

今度はシンデレラ号に乗ってみんなで迎えに行こう。

あいつらも楽しみにしてたからな

キミの家までシンデレラ号で迎えに行ったら

キミはどんな顔するのかな

ああ考えただけでワクワクする。

今度の冒険は誰も予想できない大冒険さ。

早くキミに聞かせたいよ

早くキミに会いたいよ

今すぐに迎えに行くから

待ってて、ウェンディ。

06 虹のむこう 

「ホラ、見えてきた!あれだよウェンディ」

視線の先には虹、そして更に上には小さな浮き島

『あれがピーターパンが言ってたヒミツなの?』

「そうさ、ウェンディ。あの虹のむこうの島はボクだけしか知らない
 ヒミツの場所なんだ。あそこにキミに見せたいものがあるんだ」

『見せたいもの?…なぁに?』

「それは着いてからのお楽しみさvよ〜しもう少しだっ行っくぞぉ〜」

『!きゃぁっ』

加速するピーターパンに必死でしがみつくウェンディ。




ああ、コレじゃ絵の状況説明してるだけだぁぁ…SSになってねぇ…lllorzlll

どうしてもそろそろお題進めたくて(苦笑)う"〜んSSうかばなぃ

絵を仕上げるのに力尽きた…SS思いついたら差し替えます(涙)

中途半端な更新失礼しました〜;;;


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